はいさい!「琉球ナビゲーター」の儀間です。
ずいぶん間があきましたが、1年ほど前に、
「沖縄の魅力ある道」として首里城のまわりの道と那覇の国際通りをご紹介しました。
今回はその第三弾として、沖縄本島北部の「備瀬フクギ並木」をご紹介しましょう。
備瀬フクギ並木は美ら海水族館の近くにあります。
美ら海水族館を左手に見ながら進むと、左手に備瀬集落の入口があります。
フクギという樹をご存知ですか?「福木」とも書きます。縁起の良い名前ですよね。
このフクギですが葉が肉厚で水分を多く含むため、火災に強い樹です。
また、台風のあと多くの木が潮風で葉を枯らしてしまうのに、フクギの葉は青々としています。
そのため、フクギは防火や防風の役割で家屋を取り囲むように植えられました。
家々がフクギに取り囲まれているようになるため、集落の通りはフクギ並木のようになります。
沖縄戦前や現在のように都市化や住宅の近代化以前には沖縄の各地にフクギ並木がありましたが、
現在、そのような風景はほとんど残っていません。
そのような中で本部町の備瀬集落では集落の人々の努力により美しいフクギ並木が維持されています。
集落入口に駐車スペースがありますので、車を置いて散策してみましょう。
レンタサイクルや水牛車もありますが、是非歩いて散策してみてください。
同じような路地を迷いながら進むと、海が現れたり、樹々の間から、白砂の道に差し込む陽射しに魅了されたり、
時間がゆっくり過ぎていく体験ができるかと思います。
ちょっと一休みできるカフェや手作りの細工を販売するお店なども楽しいです。
沖縄の原風景を感じる備瀬フクギ並木、樹々が作り出す強烈なコントラストが楽しめる、
今がオススメの季節です。